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福奏プロジェクト「キックオフ会議」を開催
2018/02/13

 「福奏プロジェクト」が文部科学省平成29年度「私立大学研究ブランディング事業」(タイプB:世界展開型)に採択されたことを受け、2018年1月15日、福岡大学国際会議場で「キックオフ会議」が開催されました。

 会議では、「福奏プロジェクト」の統括責任者であるスポーツ健康科学研究科長の檜垣靖樹氏が、「1つのキャンパスの中に、健康に関係する学部(医学部、薬学部、スポーツ科学部)がそろっているという福岡大学の特徴を生かし、これまで個々に行ってきた研究をライフタイムに沿って統合し、大学としてのブランドを打ち出す。大学の研究の知を社会の価値に転換し、健康持続社会の実現に貢献していきたい」とプロジェクトの目的を説明、続いて、「子どもといる生活の研究チーム(出生前・妊娠・出産・子育て期)」、「学校適応・活力ある人間形成の研究チーム(学童・思春期)」、「社会活動支援・活力ある高齢者の研究チーム(中高年期)」の3つのチームが、それぞれの研究の概要と今後の展望について報告しました。

 「福奏プロジェクト」は、大学の研究者(学)と産業界(産)や自治体(官)との「産官学連携」が大きな特徴です。会議では、企業の立場から、西部ガス・カスタマーサービス株式会社代表取締役社長の小車展生氏が、福岡大学でコミュニケーションスキルの研修を受けたガス検針員が、地域の高齢者の見守り、声かけ活動を行っていることを報告。自治体の立場からは、那珂川町町長の武末茂喜氏が、町内の高齢者を対象にスロージョギングとステップ運動を中心とする「にこにこペース」の運動を行ったところ、筋力アップはもちろん、認知機能にも好影響があったと発言しました。

 その後、来賓の福岡県副知事の大曲昭恵氏をはじめ参加者全員で活発な質疑応答が行われました。最後に、研究・情報・学生担当副学長の星乃治彦氏が「時代の要請や社会のニーズに対応すること、福岡を中心とする地域の活性化と発展を促進することは、福岡大学の長期ビジョンでもある。福岡から世界に発信できる成果が生まれるよう、福奏プロジェクトへの支援をお願いしたい」と結びました。