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Team2   学校適応支援・活力ある人間形成の研究チーム

No.1  大学資源を活用した健全・健康な発達支援プログラムに関する研究

チームリーダー:松永邦裕(人文学部教授、臨床心理センター附設学校適応支援教室「ゆとりあ」教室長)

第25回SST普及協会経験交流ワークショップ in 徳島で「教育現場でのSST」をテーマに分科会を行いました
2019/08/16

2019年7月12日(金)・13日(土)に徳島県で開催された第25回SST普及協会経験交流ワークショップ in 徳島の分科会で発表いたしました。この分科会は学会事務局からの要請を受けて実施しました。参加者は26名でそのうち数名の方が教育現場でSSTをされておられました。

発表序盤に、教育現場で起こるさまざまな問題、いじめ、不登校などの背景には子どもたちの人間関係を築くことの難しさがあり、それに対処する方法として人間関係づくりのカリキュラムの整備が必要という考えを強調しました。その具体的な取り組みとして、演者らが福岡大学の研究ブランディング事業の一環として実施してきた小学校でのSSTの2年間の取り組みを紹介しました。

前半の1時間は皿田が実際のSSTの進め方を説明し、子どもの反応、工夫したことなどを盛り込みました。2年間でどのような効果があったかを「社会スキル評価尺度」「自尊感情尺度」の改善項目で示しました。さらに実際に側で子どもたちのようすを見ておられた担任の先生に実施したインタビューの内容を報告しました。

後半の1時間半は本徳が参加者に参加してもらってデモンストレーションを行いました。

参加者の方々はとても協力的で、「児童生徒がふざけた場合はどうするのか」など実践的な質問や、「特別支援学校で実施するにはどのように始めればいいのか」など体制の作り方などの質問もしていただきました。

この取り組みが少しでも学校関係者の目に留まり、始めてみようという動きが起こることを期待して終了しました。

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