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Team2   学校適応支援・活力ある人間形成の研究チーム

No.1  大学資源を活用した健全・健康な発達支援プログラムに関する研究

チームリーダー:松永邦裕(人文学部教授、臨床心理センター附設学校適応支援教室「ゆとりあ」教室長)

9月11日 小学校でSSTを実施しました
2019/09/13

9月11日 今年度第3回目のSSTを小学校で実施しました。

2学期は第3回目と第4回目のセットで「イライラした感情のコントロール」をテーマにしています。第3回目の今回は、「イラっとした時の自分自身に起こる変化の気づき方」について一緒に考える授業でした。今回は、これまでのSSTと違い、子どもたち同士のロールプレイは行わず、グループに分かれて、自分がイライラした時のからだのサインについて、学生スタッフと一緒に考えていきました。

日常でよくありそうなイラっとしてしまう場面をいくつか提示し、子ども達がイメージしやすいような工夫も行いながら進めました。その中でも、「手洗いに並んでいる時に横入りされる場面」にて、横入りされてイラっとした人に注目し、からだのサインである「声の変化」、「からだの変化」、「表情の変化」を子ども達に考えてもらいました。

このような機会は、子ども達にとっては、普段は特に意識することのないことですが、日常場面をイメージしながら、熱心に取り組んでくれました。お互いに意見を出し合う中で、子ども達は、イラっとした時に「自分が無意識に顔をしかめていること」、「なんとなくからだが熱くなるかも」などの自分のからだや行動のサインに気づくことができているようでした。今回の練習で、子ども達が、今後、イラっとした時の自分のからだや行動の変化について意識的に気づいてくれる機会が増えるといいなと思います。

次回のSSTでは、今回の「イライラした時の気づき」を踏まえ、「イライラした感情のコントロール」をテーマに、その対処法や上手な気持ちの伝え方などについて、一緒に考えていく予定です。