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No.2 ガス会社と協働で地域の一人暮らし高齢者を支える
リーダー:馬場みちえ(医学部准教授)
2021年12月4日(土)~12月5日(日)にWeb開催された第41回日本看護科学学会学術集会で、交流集会を開催しました。2017年から継続して開催しており、地域高齢者ケアサポート支援の第5報となります。日本看護科学学会は、看護系大学が一堂に会して参加する学会なので、全国から様々な立場の参加者と交流することができるのがこの企画の醍醐味です。昨年までの交流集会は、企業のモデル事業所の検針員を対象としたコミュニケーションスキル研修を全社展開し、その成果として、地域高齢者ケアサポートの具体的な活動を中心にした内容でした。今年度は、2つの課題テーマを中心に報告しました。1つは、災害支援に関するものです。九州は豪雨災害に見舞われることが多いことを背景に、昨年度から災害支援に視野を広げています。災害時の高齢者ケアサポートのあり方を探るために行った、地域高齢者の安心安全ニーズ調査や、企業社員への調査結果を分析し、高齢者と企業社員の防災や災害に対する意識や災害支援に対する考えを明確にしました。
2つ目は、2025年問題を間近に控えていることから、地域独居高齢者の孤立に関するものです。本事業開始時は、独居高齢者訪問システム構築が目標でしたが、コロナ禍にあって、その必要性がさらに高まりました。今年度は、地域高齢者の孤立防止に向けて、オンラインでの支援に向けた取り組みを開始しました。社会福祉協議会が開発したアプリを使って、高齢者同士の交流に生かす取り組みの経過を報告しました。産学官連携の取り組みに関心を持つ参加者からは、具体的な方策についての質疑があり、活動の意義や将来的な展望を共有することができました。
宗正みゆき 浦 綾子 岩永和代、吉川千鶴子 牧 香里 大村由紀美 上野珠未
見守りアプリの説明会