論文

Team3   社会活動支援・活力ある高齢者の研究チーム

No.1  スロージョギング®による安全かつ効果的な予防プログラムに関する研究

チームリーダー:上原吉就(スポーツ科学部教授、身体活動研究所)

運動・食事指導に観光を組み合わせた7泊8日の「ヘルスツーリズム」で身体が劇的に変化
2018/05/22

ヘルスツーリズムの効果を検証した論文がBritish Journal of Nutrition に掲載されました。こちらをご覧下さい。

標準体重ならびに過体重の成人36名を対象に1週間のヘルスツーリズムを行った際の、体重や身体組成、血液検査や血圧に与える効果を検証しました。対象者は1回1時間の運動(1分間のスロージョギングと30秒間のウォーキングを40セット繰り返す運動)を1日に3回実施し、その他にアクティビティも行いました。運動とアクティビティで1日の歩数が30,000歩以上になることを目標に、活発に動きました。p3-1-1-2.JPGp3-1-1-1.JPG

食事は1日3食で合計1,000~1,400kcalを摂取しました。また、脱水による減量を避けるために、参加者には積極的に水分を補給するように促しました。p3-1-1-3.JPG

その結果、1週間のヘルスツーリズム前後で、標準体重群・過体重群ともに3.5%の減量を達成し、その効果は12週間後も維持されていました。さらに、除脂肪(筋肉)量は維持しており、血液検査や血圧の値も改善を認めました。運動・食事・観光を組み合わせたヘルスツーリズムは、肥満・体型改善、生活習慣改善の為の有効な健康づくりプログラムの一つとして役立つかもしれません。

現在は、参加しやすいプログラムの確立を目指し、期間を2泊3日に短縮し検証を進めています。