研究推進部

古文書一覧

福岡大学研究推進部所蔵の古文書は、昭和40年前後に本学卒業生から寄贈された中村家文書(博多町人)を始まりとして、その後の鳥栖市の原家文書(庄屋)や富岡家文書等が寄贈されたのをきっかけに、福岡県(藩)を中心として、西南地域(九州)の史料が収集されたもの。原史料のほかマイクロフィルム資料複写資料)を含めて総点数はおよそ20,000点ある。

原史料

史料名 概要 時代
原家文書
対馬藩飛地一万石田代領(旧肥前国基肄郡養父郡、現在鳥栖市、佐賀県基山町の一部に属する)の古賀村庄屋役などや別当役を代々勤めた有力な家。
(資料数約8,000点以上)
江戸中期から明治期
中村家文書
博多箔屋番(現在の福岡市博多区店屋町)、榎実屋。蔓延元年(1860)、福岡藩に一万両の献金をしたことにより、博多町人最高格式の大賀並と五十人扶持を賜る。幕末期福岡藩のトップクラスの特権商人となる。
(資料数94点)
江戸後期から明治17年
富岡家蒐集文書
佐賀藩関係蒐集文書。史料は佐賀藩成立期からの家臣団(石井家、田中家、相良家、副島家、井手家、玄庵関係)文書群が大半であり、その他漢詩、和歌、書画類の諸史料が収集されている。
(資料数391点)
江戸初期から明治期
坂田諸遠文書
秋月藩士(福岡藩の支藩)坂田諸保の養子。明治期の故実学者。坂田家ならびに維新外交史編纂関係史料。史料は諸遠が維新後東京に出て外務省に出仕、明治32年に没するまで維新外交史料編纂に従事。坂田文書は、外交史の基礎となる諸史料と、諸遠の蔵書総目録が含まれる。
(資料数書冊36点)
江戸後期から明治期
土居収集文書
中世文書。史料では、南北朝時代後半、室町幕府の九州探題として活躍した今川了俊(俗名貞世)の自筆文書や大友家関係文書、さらに天正18年の千利休書状写(弟子古田織部宛)の史料がある。
(資料数14通の10点)
建武から天正期の中世後期
東郷家文書
鹿児島藩財部郷士。旧鹿児島県曽於郡財部。史料は、知行高名寄帳など財部郷士関係文書と、明治4年東郷実彦の東都表江近衛兵詰中日記、同5年近衛弐番大隊六番小隊名記を含む、西南戦争の薩軍関係史料。のち実彦は、曽於郡財部村の村長を勤めている。史料はカード整理し、目録作成。
(資料数105点)
江戸中期から明治前期
大浦家文書
対馬藩宗家の家臣。長崎県。対馬藩士史料。史料は、対馬藩に関わる文書が中心であり、享保年間の御判物や家系図が含まれている。目録なし。
(資料数46点)
江戸期
堤晴彦収集文書
熊本県天草。明治34年から43年度の天草郡中村役場関係史料が中心。その他明治後期の漢文体系、昭和の戦術学教程などが含まれている。目録なし。
(資料数27点)
明治期から昭和前期
松本家文書
長崎県南高来郡西有家。史料は、地方文書(田畑受取帳など)が中心であり、酒造に関する史料も含まれている。カード整理。目録なし。
(資料数15点)
江戸後期から昭和前期
田原家文書
旧豊後国大野郡犬飼町。史料は、酒造関係、醤油関係、荷物関係、穀物米買入関係の史料が中心である。カード整理。目録なし。
(資料数32点)
明治・大正期
萩呉服文書
萩呉服株式会社。史料は、呉服店に関わる商品関係帳簿などが大半である。カード整理。目録なし。
(資料数17点)
明治37年から大正3年


※ 1点史料としては貝原益軒自筆書簡、亀井一門自筆書簡集、原古処肖像画、博多生蝋札などを含め66点。その他、未整理資料が約5,000点ある。

マイクロフィルム資料



資料名 概要 時代
益冨家文書
(旧平戸藩生月島、現長崎県東松浦郡生月町)
日本の四大捕鯨地の一つ西海地域一帯で行われた捕鯨業を代表したのが、平戸藩生月島御崎の益冨組であった。益冨家は、享保期以降、幕末に至まで突出した鯨組(捕鯨の組織のことを組という)を率いて漁業経営をしている。
(史料点数1997点、目録有、マイクロ35ミリ29本)
享保期から幕末
山縣家文書
(旧平戸藩生月島、現長崎県東松浦郡生月町)
近世西海捕鯨の最大の鯨組主益冨又左衛門の大別当(手代頭)をつとめた山縣勢右衛門家の史料である。史料内容は、組主益冨家の中の重要な位置を占めた文書が中心であり、筑前福岡藩との関係を示す文書、さらに下関・肥後(御用油注文)・壱岐の関係文書および鯨網・大骨納屋・運上銀などの文書が含まれている。
(史料点数819点、カード整理、目録なし、マイクロ16ミリ9本)
近世
武井家文書
(旧筑前国夜須郡大塚、現朝倉郡)
戦国末期、武井家は北部九州の国人であった秋月種実の家臣と伝えられるが、秀吉の九州平定により秋月氏が日向高鍋に国替えになった後は、江戸期を通して筑前秋月藩(黒田氏)の庄屋・大庄屋役を勤めた。史料は、「系図」を初めとし、安政六年の「勤役中一切記録」、「砲術目録(秋月藩)」、備考米・辞令・褒状関係や藩の農政に関する諸史料が大半を占めている。
(史料点数21点、目録有、マイクロ35ミリ1本)
江戸期
栗田家文書
(旧筑前国鞍手郡中山、現鞍手郡)
中世、足利尊氏に従って九州に下向した伝承か残る栗田家であるが、近世以降、福岡藩領に属し村の組頭役、入庄屋役を勤めた。史料は、江戸中期から昭和30年代までに及んでいるが、窮民の救済、諸猟改役、辞令(又助・宗一)、褒状、若殿御国入に関する文書が中心である。
(史料点数118点、目録なし、マイクロ35ミリ22本)
江戸中期から昭和30年代
窪田家文書
(旧東京浅草三間町)
沼津勤番組頭支配三等勤番組・窪田平三郎(本国武蔵国、高22俵2人扶持)家の史料である。「由緒書」によれば、当家は、徳川家に伊賀者としてつとめたのち同家の御鷹匠同心となった。明治になると、徳川慶喜の家丁役をつとめている。
(史料点数21点、目録有、マイクロ35ミリ2本)
江戸から明治
松井家文書
(旧東京都赤坂区田町)
明治26年創業の松井商店に伝わる史料である。初代平五郎は三重県出身で上京して牧畜業の修業をし、同26年に食肉販売業(大正11年国産緬羊肉問屋、昭和11年国産緬羊肉試食所)を起こす。のち全宮家食肉配給指定店となっている。
(史料点数8点、目録なし、マイクロ1本)
明治から大正

複写資料



資料名 概要 時代
宗家記録
(旧対馬藩)
近世期の対馬藩関係史料。年代は正徳4年から弘化4年まで。史料は、朝鮮貿易(御用人参、渡り銅、渡り銀など)関係が中心であり、その他「分類記事大綱」などがある。
(資料 32冊)
正徳4年から弘化4年
中村家文書
(旧豊前国田川郡添田)
当家は、小倉藩領田川郡添田手永の大庄屋をつとめた家である。年代は江戸期。史料は、村政に関する年貢(本作、新地、小物成)や小倉藩法に関わる史料も含まれている。
(資料 60冊)
江戸期
田代家文書
(旧筑後国生葉郡吉井)
当家は、「系図」によれば防州大内家の一族にあたり、のち久留米藩領生葉郡吉井の庄屋をつとめた家である。年代は江戸中期から幕末に至る。史料は庄屋関係(大石堰など)文書が大半を占める。
(資料 47冊)
江戸中期から幕末
香月恕経資料
(旧筑前国夜須郡)
香月家は代々医業の家であり、恕経は幕末秋月藩士(学館訓導)に列しているが、のち県立甘木中学校校長、玄洋社社員、福陵新聞社主幹、衆議院議員などをつとめている。資料は、恕経の小伝を含めた「晦處遺稿」(乾坤)が中心である。
(資料 2冊)
幕末から
渡辺家文書
(旧福岡市博多社家町)
渡辺勘次郎家に伝わる醤油醸造業関係の商家資料が中心である。年代は明治・大正期にわたる。資料は、醤油業が中心であり、棚卸帳、諸味汲出帳、金銭出入帳、大福帳などが含まれている。
(資料 33冊)
明治・大正期
旧知集
(旧筑前国)
庄林半助(糸屋)が記録したもの。年代は寛政4年から幕末まで。内容は、福岡・博多関係の記事が中心であり、特に博多松囃子、大風、加藤司書切腹などが含まれている。
(資料 1冊)
寛政4年から幕末


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