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古文書一覧福岡大学研究推進部所蔵の古文書は、昭和40年前後に本学卒業生から寄贈された中村家文書(博多町人)を始まりとして、その後の鳥栖市の原家文書(庄屋)や冨岡家文書等が寄贈されたのをきっかけに、福岡県(藩)を中心として、西南地域(九州)の史料が収集されたもの。原史料のほかマイクロフィルム資料、複写資料を含めて総点数はおよそ20,000点ある。 原史料
※ 1点史料としては貝原益軒自筆書簡、亀井一門自筆書簡集、原古処肖像画、博多生蝋札などを含め66点。その他、未整理資料が約5,000点ある。
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資料名 | 概要 | 時代 |
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益冨家文書 (旧平戸藩生月島、現長崎県東松浦郡生月町) |
日本の四大捕鯨地の一つ西海地域一帯で行われた捕鯨業を代表したのが、平戸藩生月島御崎の益冨組であった。益冨家は、享保期以降、幕末に至まで突出した鯨組(捕鯨の組織のことを組という)を率いて漁業経営をしている。 (史料点数1979点、目録有、マイクロ35ミリ29本) |
享保期から幕末 |
山縣家文書 (旧平戸藩生月島、現長崎県東松浦郡生月町) |
近世西海捕鯨の最大の鯨組主益冨又左衛門の大別当(手代頭)をつとめた山縣勢右衛門家の史料である。史料内容は、組主益冨家の中の重要な位置を占めた文書が中心であり、筑前福岡藩との関係を示す文書、さらに下関・肥後(御用油注文)・壱岐の関係文書および鯨網・大骨納屋・運上銀などの文書が含まれている。 (史料点数850点、カード整理、目録有、マイクロ16ミリ9本) |
近世 |
武井家文書 (旧筑前国夜須郡大塚、現朝倉郡) |
戦国末期、武井家は北部九州の国人であった秋月種実の家臣と伝えられるが、秀吉の九州平定により秋月氏が日向高鍋に国替えになった後は、江戸期を通して筑前秋月藩(黒田氏)の庄屋・大庄屋役を勤めた。史料は、「系図」を初めとし、安政六年の「勤役中一切記録」、「砲術目録(秋月藩)」、備考米・辞令・褒状関係や藩の農政に関する諸史料が大半を占めている。 (史料点数21点、目録なし、マイクロ35ミリ1本) |
江戸期 |
栗田家文書 (旧筑前国鞍手郡中山、現鞍手郡) |
中世、足利尊氏に従って九州に下向した伝承か残る栗田家であるが、近世以降、福岡藩領に属し村の組頭役、入庄屋役を勤めた。史料は、江戸中期から昭和30年代までに及んでいるが、窮民の救済、諸猟改役、辞令(又助・宗一)、褒状、若殿御国入に関する文書が中心である。 (史料点数118点、目録なし、マイクロ35ミリ22本) |
江戸中期から昭和30年代 |
窪田家文書 (旧東京浅草三間町) |
沼津勤番組頭支配三等勤番組・窪田平三郎(本国武蔵国、高22俵2人扶持)家の史料である。「由緒書」によれば、当家は、徳川家に伊賀者としてつとめたのち同家の御鷹匠同心となった。明治になると、徳川慶喜の家丁役をつとめている。 (史料点数42点、目録なし、マイクロ35ミリ2本) |
江戸から明治 |
松井家文書 (旧東京都赤坂区田町) |
明治26年創業の松井商店に伝わる史料である。初代平五郎は三重県出身で上京して牧畜業の修業をし、同26年に食肉販売業(大正11年国産緬羊肉問屋、昭和11年国産緬羊肉試食所)を起こす。のち全宮家食肉配給指定店となっている。 (史料点数8点、目録なし、マイクロ1本) |
明治から大正 |
資料名 | 概要 | 時代 |
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宗家記録 (旧対馬藩) |
近世期の対馬藩関係史料。年代は正徳4年から弘化4年まで。史料は、朝鮮貿易(御用人参、渡り銅、渡り銀など)関係が中心であり、その他「分類記事大綱」などがある。 (資料 32冊) |
正徳4年から弘化4年 |
中村家文書 (旧豊前国田川郡添田) |
当家は、小倉藩領田川郡添田手永の大庄屋をつとめた家である。年代は江戸期。史料は、村政に関する年貢(本作、新地、小物成)や小倉藩法に関わる史料も含まれている。 (資料 60冊) |
江戸期 |
田代家文書 (旧筑後国生葉郡吉井) |
当家は、「系図」によれば防州大内家の一族にあたり、のち久留米藩領生葉郡吉井の庄屋をつとめた家である。年代は江戸中期から幕末に至る。史料は庄屋関係(大石堰など)文書が大半を占める。 (資料 47冊) |
江戸中期から幕末 |
香月恕経資料 (旧筑前国夜須郡) |
香月家は代々医業の家であり、恕経は幕末秋月藩士(学館訓導)に列しているが、のち県立甘木中学校校長、玄洋社社員、福陵新聞社主幹、衆議院議員などをつとめている。資料は、恕経の小伝を含めた「晦處遺稿」(乾坤)が中心である。 (資料 2冊) |
幕末から |
渡辺家文書 (旧福岡市博多社家町) |
渡辺勘次郎家に伝わる醤油醸造業関係の商家資料が中心である。年代は明治・大正期にわたる。資料は、醤油業が中心であり、棚卸帳、諸味汲出帳、金銭出入帳、大福帳などが含まれている。 (資料 33冊) |
明治・大正期 |
旧知集 (旧筑前国) |
庄林半助(糸屋)が記録したもの。年代は寛政4年から幕末まで。内容は、福岡・博多関係の記事が中心であり、特に博多松囃子、大風、加藤司書切腹などが含まれている。 (資料 1冊) |
寛政4年から幕末 |
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福岡大学研究推進部 古文書室担当
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