女性研究者の皆さまへ
支援事業の紹介

令和6年度 福岡大学女性研究者研究活動支援事業実施要項

趣旨・目的

本学の女性研究者研究活動支援事業は、福岡大学における女性の研究者が研究活動と生活を両立するため、研究環境の整備及び研究の支援等を行うとともに、次世代女性研究者の活躍を支援することを目的としています。
福岡大学女性研究者支援室(以下、「支援室」という。)に関する内規第7条で設置された、女性研究者支援推進会議(以下、「推進会議」という。)で、以下に掲げる支援事業を基本として、より多くの女性の研究者のために有効かつ効率的な支援策等(福利厚生は除く)を検討していきます。
なお、支援対象は、福岡大学の専任教育職員で学部に所属し、研究者番号を取得している女性研究者(以下、「女性研究者」という。)とします。ただし、外国語研究論文等校正費・国際学術誌投稿費の支援については、学部所属の女性研究者に限定せず、本学所属の専任教育職員で研究者番号を取得している女性の研究者全員を支援対象とします。


(女性研究者研究活動支援事業)
  1. 研究協力者による研究活動支援
  2. 外国語研究論文等校正料・国際学術誌投稿料の支援
  3. 学会等参加に伴う臨時的託児費用の助成
  4. 研究活動等に係る相談支援
  5. メンター教員紹介制度
  6. 「女性研究者の集い」の開催
  7. 講演会、意識啓発セミナー等の開催

(女性研究者支援事業イメージ)
女性研究者支援事業イメージ

−女性研究者研究活動支援事業の詳細・申込み要領等−

1.研究協力者による研究活動支援

女性研究者の研究活動を支援するために、予算の範囲内で、かつ、推進会議で承認を受けた場合に限り、支援室が雇用する研究協力者(「支援A型」及び「支援B型」の研究協力者)を配置(最長1年間)します。「支援A型」では研究をサポートする専門知識や技術を持つ者を研究支援者として、「支援B型」では事務・実験補助員を長期アルバイトとして雇用し、研究活動の支援を受けることができます。
応募期日は、原則として、年1回(12月下旬)とし、支援期間は、採択が認められた年度の4月1日〜3月31日とします。なお、応募等に係る詳細は、以下の(1)から(9)のとおりです。


  1. (1)支援A型(研究支援者の配置)は3〜5名のグループでの申請とします。
    支援B型(長期アルバイトの配置)は1名または2名以上のグループでの申請とします。
    必ずしも同一学部の女性研究者同士でなくても申請は可能(学部横断型)です。
  2. (2)代表者1名を選任し、代表者が所定の申請書(様式1)を研究推進課に応募期日(厳守)までに提出してください。
  3. (3)(2)の提出書類を基に、推進会議で審議のうえ、採否を決定します。採否の結果については、代表者宛に文書にて通知します。
  4. (4)申請者は、原則として研究協力者の選定はできません。また、研究協力者の確保ができなかった場合は、採択されていても支援ができないことがありますので、あらかじめご了承ください。
  5. (5)採択された場合、研究協力者の出勤管理及びグループ内での勤務時間割等の調整は、代表者が責任を持って行ってください。
  6. (6)研究協力者の勤務場所は、申請者自身で確保してください。
  7. (7)パソコン等の機器及び机・椅子等の備品については支援できません。
  8. (8)支援A型(研究支援者の配置)と支援B型(長期アルバイトの配置)のどちらを希望するかは、以下の【研究協力者による研究活動支援:研究支援者と長期アルバイトの勤務条件等】を参考に、申請するグループ全体の業務内容に鑑み、決定してください。両方を希望することはできません。
  9. (9)本支援の対象者は、学部に所属する女性の教授・准教授・講師・助教の女性研究者とします(助手は対象外)。

【研究協力者による研究活動支援:研究支援者と長期アルバイトの勤務条件等】
支援区分 支援A型 支援B型
配置する研究協力者の職種 研究支援者 長期アルバイト
主な業務内容(例) ・専門的知識や資格・技能を要する業務
・実験補助やデータ処理等(ある程度の技能・知識・経験を要するもの)
※業務内容が、上記に該当し、1日8時間・週3日以上の勤務を要する場合。
・事務的業務(書類の整理・作成、資料収集)
・簡単な実験補助・データ処理・測定等
勤務時間・給与 勤務時間:週5日40時間
月給:250,000円
勤務時間:1日1時間〜8時間
時給:
事務・労務系 1,000円
その他技術系 1,190円
※令和6年4月1日から適用
勤務時間:週4日32時間
月給:200,000円
勤務時間:週3日24時間
月給:150,000円
注意事項 研究協力者の主な業務は、原則として「研究補助」です。女性研究者自身の研究時間の捻出のために研究以外の業務補助(例:授業の資料印刷等)に従事させることは妨げませんが、教育職員ではありませんので、直接的な学生指導や授業時間中の補助等は対象外です

【参考:福岡大学における研究支援者の受け入れに関する内規 第2条】

この内規において研究支援者とは、当該研究組織における研究計画を遂行するため、研究の支援業務に従事する者で、次の号のいずれかに該当する者とする。


  1. (1)研究分担者を除く研究者で当該研究課題遂行のために必要な専門的知識を持ち、博士の学位を有する者又はそれと同等の資格があると認められる者で、常勤の職を有しない者
  2. (2)当該研究課題遂行のために必要な専門的な技術を持ち、常勤の職を有しない者
  3. (3)大学院博士課程後期又は博士課程に在籍する者

研究協力者による研究活動支援申請書(様式1) pdf形式 / word形式ダウンロード (締め切り:令和5年12月22日)
※上記、様式1をダウンロード後、必要事項を記入のうえ、研究推進課へご提出ください。


[問い合わせ・提出先]
研究推進部研究推進課
内線:2813〜2814
e-mail:

2.外国語研究論文等校正料・国際学術誌投稿料の支援

外国語で書かれた研究論文等の校正料及び国際学術誌への投稿料(掲載料含む)を助成します。
なお、支援室長による承認順に、予算がなくなり次第終了します。


(1)対象者
  • 本学所属の専任教育職員で研究者番号を取得している女性の研究者全員(学部所属かどうかは問わない)。ただし、若手・女性研究基盤構築支援事業(募集区分U)に採択されている研究者(研究分担者含む)は対象外とします。

(2)助成の詳細
外国語研究論文等校正料 国際学術誌投稿料(掲載料含む)
申請条件 @論文の筆頭著者、
A筆頭著者と同等の貢献度を有する共著者(equal contributorとして論文に明記)、
B責任著者(Corresponding author)、
C学会発表者のいずれかであること
@論文の筆頭著者、
A筆頭著者と同等の貢献度を有する共著者(equal contributorとして論文に明記)、
B責任著者(Corresponding author)のいずれかであること
対象となる原稿等 以下のいずれかに該当すること
・原著論文・著書(依頼図書)
・学会発表原稿、スライド、抄録

※翻訳は対象外
以下のすべてに該当すること
・査読が行われる英文の国際学術誌
・投稿規定や編集委員の情報などが英文で公開されていること
・論文、もしくは論文要旨をWebを通じて世界の研究者が閲覧できること
・アクセプトされた原稿であること

※学会要旨は対象外
助成額 1回の助成額は、校正料、投稿料共に10万円を限度とする。
利用回数 女性研究者1人につき本支援(校正料・投稿料合わせて)の利用は年間2回を限度とする。

(3)申請手続きの流れ
外国語研究論文等校正料 国際学術誌投稿料(掲載料含む)
申請期間 4月1日〜2月15日
申請は随時受け付ける。なお、予算がなくなり次第、受付を終了する。
申請 申請者は、所定の申請書(様式2)及び以下に示す添付書類を研究推進課に提出する。事前申請とし、発注・納品後の事後申請は認めない。

【申請書類】
・申請書(様式2)
・見積書(2者以上)
申請者は、所定の申請書(様式2)及び以下に示す添付書類を研究推進課に提出する。申請は論文のアクセプト後とする。

【申請書類】
・申請書(様式2)
・投稿規定の写し
・編集委員がわかる書類
・投稿論文のアクセプト通知
審査 採択の可否は支援室長が決定し、申請書受理後2週間以内に申請者へ通知する。審査に伴い、原稿の提出を求めることがある。
採択後 採択通知を受けた申請者は、各自で決定した業者(※)に発注し、採択通知から1か月以内に請求書を研究推進課に提出すること。ただし、請求書の最終締め切りは2月末日とする。原則として立て替え払いは認めない。

※業者は外国語論文等校正支援を事業内容とする業者に限る。個人等への発注は対象外。
採択通知を受けた申請者は、支払った投稿料(掲載料含む)の領収書(4月1日以降の日付のもの)及び立て替払い請求書(※)を1か月以内に研究推進課に提出すること。ただし、領収書及び立替払い請求書提出の最終締め切りは2月末日とする。

※本人が支払ったものについて補助を行う。支払日が前年度のものについては対象外。クレジットカードで支払った場合で、領収書が発行されない場合は、クレジットカードの明細書(支払日が確定したもの)を提出すること。


外国語研究論文等校正・国際学術誌投稿の支援申請書(様式2) pdf形式 / word形式ダウンロード
(※様式は準備中のため公開までしばらくお待ちください)


[問い合わせ・提出先]
研究推進部研究推進課
内線:2813〜2814
e-mail:

3.学会等参加に伴う臨時的託児費用の助成

育児と研究活動の両立のため、学会・研究会の参加に伴う臨時的な託児費用を助成します。4月1日以降に開催された学会を対象とし、支援室長の承認順に、予算がなくなり次第終了します。


(1)利用対象者
  • 未就学児や小学校低学年(1〜3年生)の子どもを養育する者で、4月1日以降に開催された学会に参加した女性の研究者全員

(2)助成内容
  1. 学会等に参加するため、子を一時的に託児施設に預けた際にかかった費用を助成する。
  2. 1日につき、子1人当たりにかかった託児費用の実費もしくは5,000円を超える場合は5,000円を上限とした金額を助成する。
  3. 複数の子を預けた場合はそれぞれの子について、託児費用の実費もしくは5000円を超える場合は5000円を上限とした金額を助成する。
  4. 利用上限は、女性研究者一人につき年20,000円までとする。利用回数の上限はなし
  5. 子の交通費・宿泊費は対象外とする。

(3)申請方法
  • 申請期間は4月1日以降2月15日までとする。
  • 申請は学会参加後とし、学会終了後1か月以内に申請すること。
  • 申請書に、参加した学会等のプログラム及び学会に参加したことが分かる書類(参加費の領収書や出張報告書の写し等)と託児施設の利用日時及び料金が分かる領収書(事業所名が記載されているもの)を添付して提出。
  • 託児施設への支払いは女性研究者本人の立替払いとする。

(4)申請後の流れ
  • 助成が承認された女性研究者は、立替払い請求書を研究推進課に提出する。
  • 助成金は女性研究者本人の給与口座に振り込む。なお、託児費用は本来本人が負担すべきものであるため、補助を受けた金額は給与合算となり、課税対象となる。

学会等臨時的託児費用助成申請書(様式3) pdf形式 / word形式ダウンロード
(※様式は準備中のため公開までしばらくお待ちください)
※上記、様式3をダウンロード後、必要事項を記入のうえ、研究推進課へご提出ください。


[問い合わせ・提出先]
研究推進部研究推進課
内線:2813〜2814
e-mail:

4.研究活動等に係る相談支援

女性研究者が研究活動と生活を両立できるよう、相談、助言等を行う窓口を設置します。支援室の文系・理系コーディネーターが、研究活動と出産、育児または介護の両立をはじめ、職場や日常生活などにおけるあらゆる相談に対応します。相談窓口は予約制のため、ご利用には事前の申し込みが必要です。なお、相談内容及び相談に関するお問い合わせについては秘密を厳守します。


[文系:連絡先/予約先]
文系コーディネーター
人文学部教授:吉岡 久美子(村上 久美子)
内線:4364
e-mail:
[理系:連絡先/予約先]
理系コーディネーター
医学部講師:松末 綾
内線:3335(大学からは頭に5を付ける)
e-mail:

5.メンター教員紹介制度

女性研究者に対し、研究の遂行上の様々な疑問や悩みを相談できるメンター教員を紹介する制度です。支援室の文系・理系コーディネーターが、可能な限り依頼者のご希望に沿う教員をメンターとして紹介します。なお、メンター教員紹介制度の目的は、以下の(1)から(4)のとおりです。


  1. (1)研究活動に関して、気軽に相談できる相手を得る。
  2. (2)メンター教員を通じて、学内外を問わず様々なネットワークを作る。
  3. (3)研究成果を向上させるための必要な知識を得る。
  4. (4)本学の研究助成全般についての理解を深める。

[文系:連絡先]
文系コーディネーター
人文学部教授:吉岡 久美子(村上 久美子)
内線:4364
e-mail:
[理系:連絡先]
理系コーディネーター
医学部講師:松末 綾
内線:3335(大学からは頭に5を付ける)
e-mail:

6.「女性研究者の集い」の開催

女性研究者のライフワークの悩みや意見交換を行う「女性研究者の集い」を定期的に開催します。この集いを通じて、研究環境の改善・整備及び研究活動と生活を両立するための支援を向上させるための情報収集を行い、推進会議にて検討し、学校法人福岡大学男女共同参画推進本部に上程します。学長または担当副学長にも出席を依頼する予定です。


7.講演会、意識啓発セミナー等の開催

学校法人福岡大学男女共同参画推進本部と連携・協力し、女性研究者が研究活動と生活を両立するために必要な講演会、意識啓発セミナー等を開催します。