応援メッセージ

Team2   学校適応支援・活力ある人間形成の研究チーム

No.2  小学校の体育授業をスポーツ科学部生が支援

リーダー:乾眞寛(スポーツ科学部教授)

サッカーが縁で小学校と交流
2018/01/22
古田秀人氏(元福岡市立横手小学校長)

 2008年に校長として福岡市立那珂小学校に赴任した折、朝の始業前の時間に、子どもたちとサッカーを始めました。私は学生時代からずっとサッカーをやっていて、サッカーを通じて子どもたちとコミュニケーションをとるのが大好きなのです。子どもたちが上達するにつれて、自分だけが指導するのではなく、現役のサッカー選手に手伝ってもらいたいと考えるようになりました。

 ちょうどその頃、福岡大学サッカー部が全日本大学サッカートーナメントで優勝(2009年)し、私は"ダメもと"で福岡大学に連絡をとりました。それがきっかけで、福岡大学サッカー部や福岡大学地域ネット推進室との協力関係ができ、2010年に、那珂小学校と福岡大学の連携事業「めざせファンタジスタ」がスタートしました。福岡大学サッカー部のトップレベルの選手が、ボランティアで小学校に来て、目の前でプレーを見せてくれたり技術を教えてくれたりするのですから、子どもたちは大喜びです。サッカー部監督の乾眞寛先生(スポーツ科学部教授)は、運動の苦手な子でも楽しく体を動かせるメニューを考えてくださり、仲間が協力して勝利する喜びを子どもたちに伝えてくださいました。

 こうして福岡大学と小学校との交流は、那珂小学校で3年、横手小学校で5年続いており、2018年に9年目に入ります。サッカーだけでなく、水泳など他のスポーツでも交流するようになりました。子どもたちを指導した福岡大学の学生の中には、小学校の教員を目指す人も出るなど、学生にとっても小学校での経験が生きています。今後はより多くの分野で、小学校との交流の輪が広がっていくことを期待しています。