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Team3   社会活動支援・活力ある高齢者の研究チーム

No.2  ガス会社と協働で地域の一人暮らし高齢者を支える

リーダー:馬場みちえ(医学部准教授)

第1回国際シンポジウムで「新たな地域高齢者に向けた社会貢献の挑戦」をテーマに掲げシンポジウムを開催しました
2019/01/05

2018年12月14日(金)に、チーム3-2は、「新たな地域高齢者に向けた社会貢献」をテーマに、4名の発表者を迎えシンポジウムを開催しました。

小川全夫教授(アジアン・エイジング・ビジネスセンター理事長、九州大学名誉教授)は、「超高齢社会における高齢者生活の支援」として大事なのは、高齢者の社会的病理現象を避け、住み慣れた場所で歳をとれるようにすることです。そのためには、全ての人を包摂し,お互いさまと言えるコミュニティーを作ること、地域包括ケアシステムが重要であると述べられました。

韓国のハン・ドンヒ高齢生活科学研究所長は、韓国の高齢化が、他国の例に見ない勢いで進んでいることを説明されました。そこで、韓国における高齢者対策として、アクティブ・エイジングとデジタル・エイジングを共有する活動について紹介されました。さらに、高齢社会の先を行く、日本と韓国は協力して、新しい老年学と老年医学におけるアイデアや研究成果を共有しなければならないと述べられました。

看護学科からは、宮林教授が「日本における高齢者支援の産官学連携活動の紹介」というテーマで、産官学連携のモデル事業の概要を紹介しました。壮年期世代のガスの検針員を対象にコミュニケーションスキル向上プログラムを企画し、事業所職員のモチベーションが上がったことから、高齢者ケアサポートの次のステップを目指していることを説明しました。さらに、ガス会社の渡辺茂常務、小林貢氏により、コミュニケーション研修受講前後の検針員の変化について紹介されました。

使用言語は英語でした。英語と日本語の翻訳を載せた冊子を配布していたので、参加者は理解しやすかったようです。ガス会社の職員や地域高齢者、社会福祉協議会職員、民生委員など90名ほどの参加者で盛会に終えることができました。

皆様のご協力に感謝いたします。 (シンポジウムの様子はこちらをご覧ください)

                         宮林郁子 宗正みゆき 吉川千鶴子 牧 香里 石橋曜子

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