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No.1 大学資源を活用した健全・健康な発達支援プログラムに関する研究
2019年10月12日(土)
福岡県内の教職員やスクールカウンセラー、心理職の方々を対象にSSTの参加型のワークショップセミナーを福岡大学図書館多目的ホールで行いました。
前半は、小学校におけるSSTの実践報告や大学院生によるデモンストレーションを行いました。
皿田先生による小学校SST実践報告では、これまでの2年間を通した実際のSSTの進め方の説明や子どもの反応、工夫したことなどにも触れました。2年間でどのような効果があったのかを「社会スキル評価尺度」「自尊感情尺度」の改善項目で示しました。また、実際にそこで子どもたちの様子を見ておられた担任の先生に実施したインタビューの内容も報告しました。
大学院生によるSSTのデモンストレーションでは、「上手な謝り方」をテーマに、実際に小学校で実施している方法と同じように進め、2つのグループに分かれてもらいながら参加者の方々にも体験していただきました。参加された先生方にも、具体的にイメージが伝わる機会になったのではと思います。具体的な進行手順についての質問や、「前に出てやりたがらない子がいた場合はどうするのか」というような、参加者の方々からのご質問もいただきました。
後半は、本徳先生による各職場でのSSTの活用や工夫についての話があり、グループワークをして、やりとりをしながら参加者の皆さんに自分の職場でSSTを活用する際の課題や工夫などを話し合っていただきました。
最後に松永先生による学校適応支援教室「ゆとりあ」の実践報告がありました。今の日本における不登校の現状から「ゆとりあ」での活動についての説明を行いました。
教育領域だけではなく、医療、福祉領域などさまざまな職種の方々に参加をしていただきました。参加者の皆さんにとって、これまで以上にSSTのことを知っていただけた機会になったのではないかと考えています。連休の初日でしたが、お忙しいところ参加していただいた先生方に感謝いたします。ありがとうございました。